今この街で何が起きてるの?防犯情報まるわかりアプリ「アイチポリス」の活用法を考えてみました。

万が一、犯罪や災害に遭遇したときに必要なのは周囲の連携とサポート、そして正確かつリアルタイムな情報 ITとAIとデザイン

先日、サイクリングの日(5月22日)に、相棒の電動アシスト自転車PAS(パス)とちょい乗りの旅にでかけました。20インチというちいさなタイヤは、はやく目的地にたどりつくことが目的じゃないからこそ、いつもの日常では気づけない景色を教えてくれます。

電動アシストで長く急な坂道もなんのそのと、ちょうど愛知県と岐阜県の県境になる馬飼大橋の交差点までたどり着いたところでした。ポケットのスマートフォンから突如大きなメロディが!着信音やLINEの通知音などでもありません。ふだん耳にしたことがないその警戒感あふれるメロディの正体は「緊急速報メール」でした。

画面に目を向けて、瞬時に体がこわばりました。いまいる場所は木曽川の堤防!そして、目と鼻の先の海津市付近で氾濫レベル4!?この文字がまっさきに目に飛び込んできたわけです。

音声によるガイダンスも流れ出したので、慎重に耳を傾けていると「訓練です」というメッセージが。

上はそのときのツイートです。ちょうどInstagramを開いていたときのことでした。また、偶然ですが5月8日の投稿で、わたし自身の東海豪雨の被災体験をエントリーしていたところです。

たしかに”氾濫”の二文字には背筋が凍りましたが、不意打ち&待ったなしの災害の怖さを思えばこの速報そのもののありがたさは他に替わるものはありません。

これまでブログの中で、地震を中心とした災害についてのエントリーを重ねてきています。発信者としてのポリシーは「リアルに有事に遭遇したとき、正確かつリアルタイムな情報こそが活きる」です。

このポリシーのもと、もうひとつご紹介したかったのが、愛知県警が提供するスマホ、iPhone用アプリの「アイチポリス」です。

情報も機能も豊富な防犯アプリ「アイチポリス」の主な特徴

このアプリですが、想像しうるかぎりの身の回りの防犯情報については、個別にネットなどで情報収集する必要性がまったくないレベルの情報密度です。防犯ワンストップアプリと読み替えてよいのでは。アプリの評価欄でもここが賛否の分かれるところになっています。使い勝手、UI・UXなどをテーマにそうしたユーザーの声のもとでさらに手放せないアプリになってくれると頼もしいですね。

この「アイチポリス」ですが、このモバイル全盛期にふさわしいつくりとなっています。主な機能としてはつぎのとおりです。

  • 防犯ブザー機能&痴漢撃退機能
    画面をタップすると大音量でブザーが鳴ります。
  • イマココ機能
    事前登録した相手に現在地を連絡できます。
  • マップ機能
    犯罪、交通重大情報等をマップで確認できます。
  • パトネットあいち
    警察署から配信された情報をリアルタイムに確認できます。

くわしい個別の機能については、公式サイトにてご確認ください。アプリのダウンロード先も掲載されています。

愛知県警公式:これさえあれば必ず役立つ!防犯情報まるわかりアプリ「アイチポリス」

これさえあれば必ず役立つ!防犯情報まるわかりアプリ「アイチポリス」 - 愛知県警察

この豊富な機能の中で今回刮目したのは「マップ機能」です。

身の回りの犯罪発生状況を視覚で確認できるありがたさ

このところ人工知能(AI)のニュースが流れない日がありません。その前段階までかなりの盛り上がりを見せていたのがデータサイエンス、機械学習と呼ばれるものです。データを大量に集め集計、分析する学問のひとつではありますが、最後は”そのひとの判断(主観)”に委ねるあたりですこし毛色が変わってくると考えています。なにかの物事をジャッジ(白黒つける、まではいかないにしても)するためには、ただの数字の羅列よりもより便利な手法が求められてきます。それが「データの可視化」です。

この「アイチポリス」アプリではマップ機能の中にこれだけの情報を載せています。

マップ機能 ~各種情報をマップで確認

犯罪発生情報:メール情報、統計情報
不審者情報:メール情報
交通重大事故発生情報:メール情報、発生地点情報
特殊詐欺関連情報:メール情報、前兆情報、被害件数
ぼったくり防止条例違反店舗情報:違反店舗所在地等

https://www.pref.aichi.jp/police/anzen/anmachi/aichipolice2020.html

中でもさらに注目したいのが「特殊詐欺関連情報:メール情報、前兆情報、被害件数」です。

マップ機能なら自分のいるエリアでリアルタイムに発生している防犯情報がひと目でわかります

たとえば、家族、親類や知人から、不審な電話があったという相談を受けたとします。次のアクションとしてすぐに110番を思い浮かべるところですが、こうした際にはそれがはたして犯罪被害なのかそれともなにかの勘違いなのかなどさまざまな「迷い」という人間心理がはたらきます。

こちらが、実際に稲沢市内でGPSによる位置情報を取り込ませて表示したマップの画面です。さきほど情報の視覚化にふれましたが、いまこの地域で起きているであろう自分たちの知らないリアルタイムの状況がこのようにひと目でわかりさえすれば、次のアクションにとりかかる大きなはずみになります。それが、この「アイチポリス」のマップ機能の最大のベネフィット(便益)なのです。

また以前の投稿になりますが、稲沢市が特殊詐欺対策への助成を行っていることを記事にしました。

こうして、ソフトウェアとしての防犯情報、ハードウェアとしての電話機での対策の両輪が揃うことで、いつものくらしの中に大きな安心感を得られることは間違いありません。その上でご紹介したいのは「茹(ゆ)でガエル」といわれる法則です。

茹でガエル(ゆでがえる、英語: Boiling frog)とは、緩やかな環境変化下においては、それに気づかず致命的な状況に陥りやすいという警句。生きたカエルを突然熱湯に入れれば飛び出して逃げるが、水に入れた状態で常温からゆっくり沸騰させると危険を察知できず、そのまま茹でられて死ぬという説話に基づく。茹でガエル現象(ゆでガエルげんしょう)[2]、茹でガエルの法則(ゆでガエルのほうそく)とも呼ばれる。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/14 22:48 UTC 版)

災害など突如身のまわりに起きた環境変化には反応できるけれども、じわりじわりとした変化に生き物は弱いことを表現しています。逆の意味にとらえられそうですが、詐欺事件など狡猾かつ計画的な犯罪はまさしくこのじわりと来る環境変化の中でゆっくりと襲いかかってきます。危機感を煽ることで正常な判断を喪失させる、つまり自分のおかれている状況がわからなくなる状況が生まれたところが狙われるのです。

なにが起きても不思議ではない今の世の中で、自己防衛はもちろんのこと家族全体での意思疎通や環境整備が今後より必要不可欠となってくるでしょう。そのためにITが活用されていくことに大きな頼もしさを感じています。