ワンコの「引っ越しあるある」を知ってるぞな?
お散歩ルートがまったく知らない土地になるから、マーキングがいつもより忙しくなるんだよね
!!!
(答えがわからないフリをしてたほうがよかったのか…)
正解!だワン
じゃ、なんで怒ったフリしてるんだよ…
こんばんは、髙村むねかつ です。
稲沢市もすっかり肌寒くなってきました。衣替えの季節ではありますが、こうも急に冷え込んでくるのもまた気忙しくて困ってしまいます。
さて、昨日は「移住者に500万円の支援金を支給する」という都城市の話題を取り上げました。
この500万円ですが、より印象をつよくするキャッチコピーのようなものであって、実際は公式のチラシにあるとおり条件次第では700万円にも、そして1,000万円超えにもなるようです。なにしろ、上限がありません。くわしくは、前回の投稿をご覧ください。
まさか、支援金の支給が「10年20年後ということ…」はないはずです。転職や子育てなど、移住に対して前向きな単身者のかた、ご家庭にはかなりの好条件であることは間違いありません。
愛知県稲沢市からだと、飛行機で1時間30分ですか。クルマだと12時間43分。九州の宮崎県都城市はさすがに近くはないですね。
この取り組みで都城市がすでにあげた成果とその代償
昨日のまとめとして、今回のこの移住キャンペーンにより都城市は「過去最多だった2022年度1年間の435人を、2023年度はわずか4カ月で上回る」という成果を上げました。具体的には「2023年4月から7月までに、439人が市役所の窓口を通じて移住してきた」そうです。
これが多いか少ないのか?について
わたしは「少ない」と感じました。
ただし、この移住に関しては、ゲームのように市民がとつぜん誕生するわけではなく、都城市の人口が増えた分、かならずどこかの市町村の人口は減っているわけです。この事実を歓迎する気にはなれません。
都城市と移住者双方のコスパについて
ひとつの市の取り組みに対してコストパフォーマンス(以下、コスパ)をかんたんに語ることはできません。
実際のデータが手元にないので、ものすごくシンプルに考えてみます。
439人の移住者を、仮に一世帯4人(夫婦・こども二人)として考えると、3ヶ月でおよそ110世帯が都城市に引っ越しを済ませました。
500万円レベルの支援金の支給は、中山間地域への移住の条件がつきますので、おそらくあっても1割程度の希望者と考えましょうか。
すると、11世帯が中山間地域、のこりの100世帯は都市部への移住と仮定できます(あくまでも仮定ですよ)。
すると、今回の支給金の3ヶ月分の総額はつぎのとおりです。
11世帯 x 500万円 = 5,500万円(中山間地域への移住)
100世帯 x 400万円 = 4億円
以上の合計は、4億5,500万円です。
移住にかかる手間とお金
もうひとつの見方として「タイパ(タイムパフォーマンス)」があります。移住希望者は事前に都城市との相談、打ち合わせが必要ですし、実際に引っ越しするにあたってはさまざまな手続きに加えて準備はそれはすさまじいものになります。それこそ衣替えとはくらべものにならないレベルで、です。
これが移住される方にとっての足かせとなるか、支給金がそれに見合った額なのかは引越し元の条件次第でしょう。いずれ引っ越しを考えていてた上での隣県などの近いエリアからの移住なら、じゅうぶん採算性があるとは思います。
課題は、現住人と移住者の暮らしのスタイルや文化のギャップ
それと、まったく見知らぬ土地に移住する不安とストレスをどう解消されているのかにも関心が尽きません。そもそも、一時的なレジャーや観光と違い、移住する側はそれなりの高いモチベーションがなければ行動に移すことはできないものです。
これに対して、すでに都城市民として移住者を受け入れる側の心情はどうなのでしょうか。
こうしたIUJターンの移住施策は日本全国的に行われていますが、今回支援金の魅力もあり都城市への注目は集まりまくっています。
チラシのところでもサラッと触れましたが、市長が登場しているかぎりは都城市渾身の、いわゆる「肝いり」のキャンペーンなのは間違いありません。
はたして、この取り組みは既存の都城市民のみなさんがいまの市民サービスにすでに高い満足感を感じている上で進められた政策だと考えるべきなのでしょうか。
今日は「その2」としてここまでとなります。
つづきのその3はこちらぞな
「このまちをデザインする」をモットーに、日本のほぼど真ん中、愛知県の最西、すでに半生を過ごしたここ稲沢市でエヴリデイ東奔西走中!
” ONE! INAZAWA – Our New (Next) Experience ”
当サイトは、2008年からはじめたブログ「ニュース!1730(イナザワ)」を継承しています。
二十歳ではじめての国府宮はだかまつり参加以来、市内勤務を経て2001年より稲沢市在住。その後、長女の出産、ボランティア活動などあらゆる出会い、体験・経験を経て、2008年より祖父江町四貫地区(長岡校区)にて居を構えています。
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