除草がたいへんな無農薬米栽培をロボットにまかせるおはなし

田んぼで稲をまとめている女性の様子の画像です。 地域経済と経世済民
トーイ
トーイ

「ねこまんま」はあるのに「いぬまんま」はどうしてないんだぞい?

たかむら
たかむら

そういえば、そうだね

キミたちはあまり好き嫌いもないから、じゃないかな

こんばんは、髙村むねかつ です。
新米も流通しはじめ、食欲の秋はこれからもっとさわがしくなっていくのでしょうね。

田んぼの除草

さて、yahoo!ニュースにて田んぼの除草作業をロボットでまかなう記事が流れてきました。

ロボットで稲作の働き方改革、作業時間わずか6%に(Forbes JAPAN) - Yahoo!ニュース
「雷鳥1号」という可愛らしい鳥型除草ロボットが印象的なスマート水田で稲刈りが行われた。1反あたりの収穫量は400キログラム。従来農法での全国平均は1反あたり530キログラムなのでやや少なめだが、当初

NPO法人祖父江のホタルを守る会(以下、ホタルの会)の一員だったころ、ちょうどこれと似たような取り組みにチャレンジしていました。田んぼに生えた雑草を人の手で取り除く人力除草の一方で、田植え機を改造してチェーン除草機をつくったりなどです。

このホタルの会の動画は、よく見るとわたし(髙村)ですね。すっかり忘れていました(本当に)。今から9年も前ですか。今も祖父江町の山崎小学校近くにある「実験田」での映像です。

人力除草は、とにかく茹だる、のです。田んぼには日陰などないので、気温上昇とともに水温も上がり、それが水面の照り返しとあわさることによりものすごい熱波となって襲ってきます。この亜熱帯化する日本において、平野部での田んぼの手抜き除草をまずわたしはおすすめしません。

なぜ田んぼを除草するのか?

みなさんのイメージの中にある田んぼは、緑緑しい稲穂が畦(あぜ)の区画の中で理路整然とたくましく育っているイメージだと思います。なにも手を加えない田んぼは下の画像のように、稲以外の植物も縦横無尽に繁殖していきます。栄養と日当たり、根っこを含むテリトリーを奪い合うことで、結果的に米の収量も下がります。

田んぼに雑草が生えている、という、あくまでもイメージ画像です。

ただ、上のニュース記事にもありますとおり、ロボットを使っても除草剤に頼らない場合はやはり収量は下がります。コメント欄を見ると、くわしい方が多いのか、けっこうするどい指摘がありますね。携わったことのあるものにしかわからない、というのか。

ホタルの会は、この田んぼで祖父江町のヘイケボタルを保存、再生しつつ、収穫できる安全なお米を買ってもらうことで環境保全の持続化ができないかにチャレンジしていました。また、食育や教育への応用も然りです。

というのか「雑草」という名の植物は存在しません。自然環境は、ひとの考えが及ばないほど複雑なのだと常々思います。だから、田んぼから離れた今も、こうしたロボットの開発には反応してしまうのでしょう。

そして、ここまで突っ込んで取り組んできたもののひとりとして申し上げます。

たかむら
たかむら

除草剤の利用など、現代の農業のありかたをわたしは否定しません。
営農家さんや市民のみなさんにとっての「選択肢」であればよいと思います。

稲作にあっては、むしろまったく新しい農法が生まれないことに疑問すら感じています。

いくらお米の需要が下降気味だから、とはいえです。