オイラ、ほたるを見たことがあるぞい
そうだね
散歩の帰りにあの裏道でぐうぜん見かけたんだよね
わたしは、課題を見つけると、それを「クエスト」と呼んで取り組むことにしています。冒険や探求の意味をもつこの言葉にたどりついたきっかけは、やはりボランティアになります。
2014年に特定非営利活動法人ネイヴル(以下、NPO法人ネイヴル)を設立しましたが、そのいちばんの目的は日本に根強くのこるボランティア=無償奉仕のイメージを払拭することでした。ホームページにも記載しているので、このことについては以前からよく尋ねられます。
ところで、今回の投稿内容の大前提となりますが、小学生のころからボーイスカウト活動にたずさわってきた者のひとりとして「無償の奉仕」そのものを否定するつもりはまったくありません。この話題を紐解くためにも、まず本来の「ボランティア」の定義を考えてみます。
ボランティアというキーワードの本来の意味は?チャリティとの対比
そもそも、ボランティアの本来の英語(VOLUNTEER)の意味・訳は「志願者」です。自分の意志や意思でなんらかのアクションに参加、もしくは企画し取り組むことです。ですから「ボランティア募集」というのは「やってみたいひと、この指とまれ」であって、なんら強制されるものではありません。「おもしろそう」とか「好きだから」とかモチベーションとかきっかけがいちばんたいせつなことなんです。
対して、よく似た意味で使われる「チャリティ(CHARITY)」という言葉があります。こちらも語源は英語ですがその意味は「慈愛・慈善・博愛または同胞愛の精神に基づいて行われる公益的な行為・活動」をさすものです。ちょうどこの8月おわりに24時間テレビがありました。芸人のヒロミさんの102.3(おじさん)kmマラソンで話題を集めましたが、この番組は以前からこの”チャリティ”を掲げています。チャリティも公共の福祉の増進につながるものですが、ボランティアの志願者に対して「奉仕者」の意味に近いのはこちらですね。
日本では、このふたつがが混同されています。
無私の活動
この言葉は、NPO法人祖父江のホタルを守る会在籍時に学んだものです。「私欲を除した上で、自身が信ずる善行」と捉えてもよいのでしょうか。
Goo辞書では「無私」をつぎのように説明しています。
む‐し【無私】 の解説
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E7%84%A1%E7%A7%81/
[名・形動]私的な感情にとらわれたり、利害の計算をしたりしないこと。私心がないこと。また。そのさま。「―な(の)態度で裁定する」「公平―」
このまちでこの無私の活動をされているかたを幾人も存じ上げています。
NPO法人設立というクエスト
NPO(エヌピーオー)は「Nonprofit Organization」の略称で「非営利活動組織」の意味をもちます。TVなどで紹介される団体で「NPO」だけで呼ばれるものは「任意団体」であり、法務局の登記などいっさい必要なくいつでもだれでもどこでも立ち上げることができます。
対して、NPO法人は行政での審査手続きやを経て正式に認証され、じっさいに法務局に登記されるものです。株式会社などと同じ扱いになりますが、管轄は県になります。
本音で申し上げて、設立そのものがかなり難しいものでした。事前の審査では、その設立の目的の明確性や公益性、また、法人登記しなくてもできる活動ではないのかなど、かなり現実的なジャッジを受けることになります。
これは当時に許可をいただいていたので公にできることとして記載しますが、当初、上でにも出てきましたNPO法人祖父江のホタルを守る会(以下、ホタルの会)からの暖簾(のれん)分けとして説明させていただいていました。当時のホタルの会の活動内容、ポリシーについては今のわたしが語る立場にはありませんが、そこで学んだこと、特に地域の環境と経済の関連性を考えた際に自分なりのやり方があるのではと感じたのは事実です。会員のみなさんの活動は、上でも述べましたまさしく「無私」のものであります。ボーイスカウト活動の中で奉仕を学んできた身としてはその尊さをじゅうぶん理解できますし共に活動する中で多くの共感、感銘を受けました。しかし、アクティブメンバーのうち、子育て中の現役世代はあいにくわたししかいません。真剣に打ち込んでいくほど、本業との狭間で苦しむことになっていきました。それ故、わたし自身が一度冷静になって同会とのただしい距離感をはかりつつ、学びの中で出てきた気づきや発想を自分自身のクエストとして表現したくなったのです。
クエストをクリアすると、またあたらしいクエストが発生する現象
そして、NPO法人ネイヴルを誕生させたわけですが、さまざまな課題解決に向けた活動のことを「クエスト」と公に表現しだしたのはそこからです。
しかし、ひとつのクエスト(課題)をクリアすると、その上をいくさらに難解なクエストが発生することに気づきます。派生するというのがただしい表現かもしれません。また、情報発信やセルフプロモーションについても非常にデリケートにならざるを得ません。今となって、そうして組織がでかくなり実績が積み上がってくにつれ、より慎重さを重んじていったホタルの会のみなさんの気持ちがよく理解できます。また、そうした若さを許容していただいていたことへの甘えにも大きく感謝と反省をしています。
いつもの〆
またいつかいっしょに見に行きたいぞい
うん
ボクもそのときを楽しみにしておくよ
「このまちをデザインする」をモットーに、日本のほぼど真ん中、愛知県の最西、すでに半生を過ごしたここ稲沢市でエヴリデイ東奔西走中!
” ONE! INAZAWA – Our New (Next) Experience ”
当サイトは、2008年からはじめたブログ「ニュース!1730(イナザワ)」を継承しています。
二十歳ではじめての国府宮はだかまつり参加以来、市内勤務を経て2001年より稲沢市在住。その後、長女の出産、ボランティア活動などあらゆる出会い、体験・経験を経て、2008年より祖父江町四貫地区(長岡校区)にて居を構えています。
〒495-0033 愛知県稲沢市祖父江町四貫南中桐634-2
メールアドレスは以下の通りです。
mail@takamura.jp
※スパム対策として上の表記の@は全角にしています。
くわしいストーリーについては、プロフィールのページにてご紹介しています。