オイラ、ガブッとされてたんだなも
そうだよ
あのときはどうすればいいのかわからなくて、あわてふためいたんだからさ
亡くなられた方、そのご家族におかれましてはたいへんお気の毒な話ではありますが、先日広島県で70歳代の女性がマダニに噛まれ「日本紅斑熱(こうはんねつ) 」を発症し死亡するというニュースが報じられました。
さらにおそろしいのは、「県内での死亡例は今年初めて」という文言です。昨年(2020年)にいたっては届けられているものだけで国内で89件が発生し、そのうちお二人が死亡しているとのこと。マダニの死亡被害は極稀(ごくまれ)に発生するものではない、つまりいつでも起こりうる真に身近な恐怖なのです。
詳細は、以下の読売新聞オンラインにてご確認ください。
広島県でマダニにかまれた70代女性死亡…「農作業やレジャーで皮膚の露出避けて」
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230509-OYT1T50080/
知っておくべきマダニの攻撃方法
2023年、5/8からの新型コロナウイルス感染症の5類移行をきっかけに、このゴールデンウィークに墓参りにでかけました。山手の墓地なので草っぱらをつっきる必要があったのですが、子どもたちにつよく注意を促したのがやはりこのマダニです。やむを得ず愛犬も連れていたので抱きかかえるなど特に注意を払っていました。
実は以前、愛犬がこのマダニに噛まれていたことがあります。「何か黒いものがひっついてるな」と感じたその正体がまさしくマダニでした。今は亡き愛犬のハナシです。やはり散歩の途中に遭遇する雑草を回避しきることはできません。
マダニそのものは比較的小さな害虫であり、市街区ではそれほど意識される存在ではありません。わたし自身も愛犬に噛みついたマダニを見つけることがなければ、今回のようなおそろしい感染症について知るすべはありませんでした。
マダニの一番のおそろしさは、病原菌の存在ではなくその攻撃方法なのです。
キャンプやハイキングなど、アウトドアの活動時にマダニと接触するリスクが上がるのは野外害虫であることからも自明です。また、こうしたお出かけなどでは虫除けスプレーを携行するなど、本能的な警戒を高めていることがほとんどです。
しかし問題なのは、日常生活の中で遭遇しかねない、ひとの意識の外に潜むマダニの行動です。次の画像は福岡市のホームページ上で注意喚起を促すPDFから引用させていただきました。
ここでは、マダニはターゲットをさだめ静かに飛びかかってくる表現が用いられています。しかし、実情はやや異なるようです。さまざまな生態観察の記録から、マダニは飛んだり跳ねたりすることはなく、まず草の葉、特に下草などでじっと待機しておき、近くを通りかかりその草の葉に接触した人や動物などに巧妙にくっつくこうと行動することがわかってきました。また、頭上に落ちてくるという見解もあります。しかしこれは、マダニが人の頭髪の影で噛みついているのが見つかることが多いからだそうで、実際には吸血行動のためにたとえばズボンの裾から静かに登ってきて頭にたどり着くという生態ゆえの結果とのことです。こうした不可解な行動により「飛びつく」という恐怖イメージが持たれている、といえます。
これらのことから、マダニの脅威を避けるには伸びた雑草、背の高い雑草に注意を払うべきことがわかります。いいかえれば、道路脇などで伸びる雑草そのものが生命を脅かす媒体として機能しているといえるのです。
この後の話題は、その2へ続けます。
いずれもこわいマダニに噛まれて発症する代表的な症例
その1の最後として、その小さな容姿からは想像できないおそろしいマダニの感染症例をご紹介します。Wikipedia「マダニ」から一部編集引用させていただきました。
マダニ媒介性感染症
吸血の際に様々な病原体を伝播させるベクターとして知られる。日本紅斑熱
今回の診断症例。かゆみのない発疹や発熱。対処が遅れると最終的には高熱を発して昏倒。Q熱
治療が遅れると死に至る。ライム病
人獣共通感染症の一つ。回帰熱
感染症。発熱期と無熱期を数回繰り返す。ダニ媒介性脳炎
脳炎による神経症状が特徴的。死亡例や重篤な後遺症が認められている。重症熱性血小板減少症候群
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%80%E3%83%8B
SFTSウイルスの感染症で、本症候群に起因する死亡事例が2013年に国内で初めて発表された。症状は1週間から2週間の潜伏期間を経て発熱、嘔吐、下痢などが現れる。
でも、ちっとも痛くもかゆくもなかったんだなも
だから気づかなかったんだぞい
また、人の気も知らずに…
「このまちをデザインする」をモットーに、日本のほぼど真ん中、愛知県の最西、すでに半生を過ごしたここ稲沢市でエヴリデイ東奔西走中!
” ONE! INAZAWA – Our New (Next) Experience ”
当サイトは、2008年からはじめたブログ「ニュース!1730(イナザワ)」を継承しています。
二十歳ではじめての国府宮はだかまつり参加以来、市内勤務を経て2001年より稲沢市在住。その後、長女の出産、ボランティア活動などあらゆる出会い、体験・経験を経て、2008年より祖父江町四貫地区(長岡校区)にて居を構えています。
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