4月10日に噴火したロシア・カムチャツカ半島のシベルチ火山から思うこと

災害・ハザードマップ

ちょうど、ハザードマップカテゴリーにて、これまでしたためてきた地震関連のエントリーとあわせ、今も根強く議論・想定されている富士山の噴火についてぼんやりと草稿を練っていました。

それも、ちょうどその前日の9日に愛知県西部を震源地とするマグニチュード3.8、最大震度2の地震が発生しています。下の画像はヤフー!からの引用です。これを見てわかるとおりですが、稲沢市では体感することはできないレベルの震度です。むしろ震度が観測されていませんね。

出展: https://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/20230409115155.html?e=451

今回のカムチャツカ半島の噴火とこの地震の間に直接関連性があるのかはわかりません。つぎに、これもヤフー!の災害記録からの引用ですが、ここ数年の間にこの愛知県西部はとても地震が少ないことがわかります。

木を見て森を見ず、森を見て木を見ず

本稿は稲沢市中心視点の投稿です。稲沢市に今後起こりうるだろうさまざまな災害を各種データをもとに取り上げています。もちろん、局所的な災害の記録を見てすべてのリスクを推し量ることはできません。そのため、今回のような遠く離れたカムチャツカ半島の火山噴火を興味深く見つめています。このエリアでいえば、もっとも身近で影響があると考えられるのが富士山の噴火だからです。その噴火のたびに周辺地域の文明的・文化的な衰退をもたらしたとされています。

以下は、富士市の防災・安全安心ページからの引用です。

◇宝永大噴火(1707年)
1707年(宝永4年)大量のスコリアと火山灰を噴出した宝永大噴火が起こりました。この噴火は日本最大級の地震である宝永地震の49日後に始まり、江戸市中まで大量の火山灰を降下させるなど特徴的な噴火でした。噴火の1~2か月前から山中のみで有感となる地震活動が発生し、十数日前から地震活動が活発化、前日には山麓でも有感となる地震が増加しました(最大規模はマグニチュード5程度)。12月16日朝に南東山腹(今の宝永山)で大爆発を起こし、黒煙、噴石、降灰があり、激しい火山雷があったとのことです。また、その日のうちに江戸にも多量の降灰があり、川崎で5センチメートル積もっています。噴火は月末まで断続的に起きましたが、次第に弱まっていきました。山麓で家屋や耕地に大きな被害があり、噴火後は、洪水等の土砂災害が継続しました。

https://www.city.fuji.shizuoka.jp/safety/c0107/fmervo000000oxtb.html

今まさしく危惧されているのがこの火山灰の被害です。カムチャツカ半島のもかなりの映像が流れてきますね。しかも、噴煙で日光が遮られ日中なのに真っ暗なままだったり。上の引用文の中で着目すべきはやはり地震と火山噴火の関連性です。

1707年に起きた宝永大噴火は、日本最大級の地震である宝永地震49日後に発生しています。

この大規模災害から約300年が経過しています。富士山の噴火が直接的にこの地方に被害をもたらすことは考えにくいですが、降灰による天候不順による農作物の不作や、そしてなによりも関東を中心とした被害による首都機能の停止による混乱が想定されます。その影響はこの稲沢市においても看過できるものではありません。やはり有事に対する備えが重要ですね。備蓄、情報収集計画など、具体的なプランについても今後検討していきたいと思います。