マスク着用緩和とポストコロナ

ポストコロナ

本日、3月13日から、マスクの着用が屋外・屋内ともに「個人の判断に委ねる」ことが基本となりました。もともと厚生労働省が呼びかけていたのは「マスクは屋外では原則はずし、屋内では原則つける」でしたが、それ自体もマスク着用の法的義務化がされていたわけではありません。

コロナ禍以前ですが、花粉症をもたない私は特にマスクをつける習慣はありませんでした。それこそ、趣味のDIYで塗装するとかサビを落とすなんてときに使う、あくまでも作業用の防護具としての認識です。それがこの3年ですっかりお作法として染み付いてしまいました。むしろ、屋内や人混みではマスクがないと不安を感じるくらいです。

ただ、商業デザイナーの端くれとして、マーケティングを考える上でマスク着用と非着用による経済効果の差について無視することができません。さまざまな試算を見ていますが、マスク非着用の世界のほうが、やはり広くさまざまな業種の売上は伸びます。コロナ禍以前の社会のありかたにひとまず戻った上で、新しい習慣とテクノロジーを加えた経済を創り上げていかなくてはならないフェーズに入ったといえるでしょう。それが表題にもある「ポストコロナ」の部分です。最近ではめっきり「ウィズコロナ」をつかわなくなりましたよね。つまり、共存から脱コロナへと明確に舵が切られたことを意味しています。

その上でも、現状をよく目を凝らして見てもウイルス自体が完全に国内から消え去ったわけではありません。そのため、今後もやはり周囲への配慮と自身のセーフティとのバランスが求められます。どこまでの自己防衛が必要なのか。明確に線引きが難しいこともありますので、ふたたび個々人の●●観が試されるときが来ました(●●のところはバリエーションが多すぎるので割愛します)。今月始め、自転車運転時のヘルメット着用の努力義務についてのエントリーをアップしました。そちらはよりルール運用が厳しくなる方の自己防衛がテーマでした。今回のマスクの件とは対照的なようですが、実はよく似た構図なんだと考えています。

このマスクの件は、男性よりも女性のほうがいろいろと影響が大きいですね。あらたなジェネレーションギャップも生み出してしまったコロナ禍ですが、後世でどう語られていくのでしょうか。ぜひ見届けたい、です。