稲沢市が特殊詐欺対策装置購入費に補助金を出してくれるそうです。

セーフティネットとセキュリティ

先日、NTTが老齢のかたを対象に特殊詐欺対策となるナンバーディスプレイなどの無償化を決めた話題を投稿しました。次のエントリーです。

おそらくこのNTTの取り組みに歩調をあわせるかたちでしょうが、この度、稲沢市でも特殊詐欺対策装置そのものの購入費を補助してくれるとのこと。令和5年4月1日以降の購入分が対象になるので、以前に購入したものは除外されます。申請受付期間は、令和5年4月3日(月曜)~令和6年3月29日(金曜)のまずは1年間ですね。持続的な取り組みとしていただきたいです。

補助対象者の要件は、市内在住の65歳以上の高齢者(2023年度末時点の満年齢)で、次のいずれかに該当する方となっています。

  • 一人暮らしの高齢者の方
  • 高齢者のみで構成される世帯の方
  • 日中はいつも、高齢者のみとなる世帯の高齢者の方
    ※高齢者のみとなる時間帯が、概ね1日6時間以上、かつ、週3日以上であること。

こうしてみると、比較的対象者の多い施策ですね。

補助対象機器は、以下の3つの機器のみが対象です。

  • 固定電話に接続する自動応答録音装置
    ※ご家庭の固定電話に取付け、電話着信時に通話内容を録音する旨を自動で相手に伝え、通話録音する機能のある装置
  • 固定電話に接続する自動着信拒否装置
    ※ご家庭の固定電話に取付け、管理サーバーに登録された迷惑電話を発信する電話番号からの着信を自動で判別し、着信を拒否又は通知する機能のある装置
  • 自動応答録音装置または自動着信拒否装置の機能がついている固定電話機
    ※「公益社団法人全国防犯協会連合会」が推奨する「優良防犯電話推奨品目録」を参考にしてください。(スマートフォン、携帯電話は対象外です。)

ただし、NTTなどへ申し込む詐欺対策サービスの加入や利用に関する費用は含まれません。含まれないこと自体がNTTの無償化との連携部分となりますが、ひとつ課題が残ります。それは対象年齢のこと。

NTTからは、70歳以上の高齢者がみえる世帯を対象にこれまで月額440円で提供していた「ナンバーディスプレー」と、非通知番号からの着信にはかけ直しを自動応答する月額220円の「ナンバー・リクエスト」について、初期工事費も含め無料化することが発表されました。

稲沢市のほうが5歳対象年齢を下げています。すると、65~69歳のかたは、補助は受けられるけどもNTTへの特殊詐欺対策サービス加入はすべて有料になります。

補助金額も、対象機器購入金額の1/2で、上限額5,000円 (100円未満切り捨て)。そして、1世帯1台のみとなります。

この5歳分のギャップの意義の説明があると、さらに評価される取り組みではないでしょうか。

稲沢市特殊詐欺対策装置購入費補助金制度
http://www.city.inazawa.aichi.jp/kurashi_tetsuzuki/anzen/bohan/1009291.html