AIの一番星”ChatGPT”を試験導入する市行政の話題

ITとAIとデザイン

この「一番星(いちばんぼし)」というワードですが、とてもひさびさに使ったような気がして検索してみたら意外とあちこちで名称などに使われる人気者なんですね。

それはさておき、話題の尽きないAI「ChatGPT」ですが、神奈川県横須賀市がこの4/18に業務に試験導入することを発表しました。全庁への試験導入は全国の自治体で初とのことで、話題性獲得のためもあるのかな、いや、ITにやたらと強い行政マンがいたり、そういうDX専門の部署があるのかな、などと勘ぐっています。

と思ったら、すでに自治体向けのビジネスチャットツール「LoGoチャット」なるシステムを業務で使用しているとのことで、この強化に活用するようなイメージでしょうか。これまでのインターネットによる顧客対応自動化システムについては以前も触れましたね。そこでもChatGPTの利用方法として、既存のシステムとの連携または置き換えが可能であると述べました。

実際にChatGPTを利用できる職員は、正規職員と非常勤職員の一部の合計約4千人とされています。横須賀市は40万人都市ですからね。その1000分の1にあたる行政人材がAIにチャレンジするということですから、なにかおもしろいアウトプットが期待できそうです。約1カ月の試験利用とのことですが、成果次第では継続も検討にいれるとか。

誤字脱字チェックについては、間違いないAIの独壇場になるでしょう。しかし、そうしたルーチンワークの部分で生産性を向上し続けても、今度はいずれAIに任せる仕事が足りなくなります。

AIのために仕事を作るか。
はたまた、AIに仕事を作ってもらうのか。

シンギュラリティの時期についての議論はこのあたりを引き金にするような気がします。そして、その撃鉄になるのはいったい何なのでしょうか。